1時間に1度の笑いを No.53

笑う門には福来たる。大脳は、楽しい状態でのみ、大きな機能を発揮します。
体の維持、自浄に‥ 楽しい気分で読んで下さいね。
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三両に値切れ

ケチな親子が土手を歩いてたんですね。つむじ風が起こりまして。
えぇ、お父っつあんがつむじに巻かれるってぇーと、川ん中あ、だぁーっとおっこっちゃったんです。倅驚きまして、

「わーっ!お父っつあーん!だいじょぶかーいっ!?」
「だーっ、倅ーっ!あたしゃ泳げないんだ、助けておくれ!」
「もーっ!お父っつぁーんあたしも泳げないんだ、ちょっと待っとくれ、今泳げる人探すから!」

「あはっすいません、あーたあの、泳げますか?」
「うーん、泳げるよ」
「あはっうちのお父っつぁん、おっこっちゃったんですよ、すいませんあの、助けてやって下さい」
「あーぁいいよ、でぇ幾ら出す?」
「いぃくら出す?って、あそこで死にそうになってんだよ内のお父っつぁん!」
「うーだって、俺だって巻き添えになっちゃうかも知れない。なぁ、いやだよ、幾らだい」
「ちゃっちゃっじゃぁあのぅ、幾ら出せばよろしいんであんすか?」
「そうだなぁ、相場ぁ五両ってえとこだなぁ」
「そんなもんに相場があるんですかあ? ぇ、ちょと待ってちょっと待って、いま聞いてみますから」

「お父っつあーん!この人が五両出せば助けてくれるってんだけども、どうするーっ?」
「だはーっ、三両に値切れぇ!」
(五街道雲助/春風亭一朝『Music Supli 小咄編』)