1時間に1度の笑いを No.77

笑う門には福来たる。大脳は、楽しい状態でのみ、大きな機能を発揮します。
体の維持、自浄に‥ 楽しい気分で読んで下さいね。
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痣(あざ)

 新しく雇った若い女中の太腿に美しい痣があると妻に聞いて、夫が言った。

 ──そうかい。おれもぜひ拝ませてもらいたいもんだね。
 ──いいわよ。明日の夕方六時にあの娘の部屋で、なんとかうまく水を向けて服を脱ぐように誘うわ。あなたは向かいのビルの屋上から望遠鏡で見おろすのよ。

 当日、女中は婦人の前で裸になることをそれほど嫌がりはしなかったが、「奥さまも同じように裸になってくざさらなければ……」と条件をつけた。どっちみち夫にはいつも裸は見られているんだからと割り切って、夫人はあっさり承知した。

 帰宅した夫に夫人がきいた。

 ──ねえ、あなた、いかがでした? 目の保養になったかしら?

 夫は浮かない顔で、

 ──いかがも、目の保養になったもないもんだ。
 ──でも、ちゃんと痣は見えたんでしょ?
 ──ああ、見えたことは見えたよ。だけど、会社の連中を五人も誘ってしまったんだぜ!
(野内良三『ジョーク・ユーモア・エスプリ大辞典』)